実地調査

はりうす

 いろいろな意見がある「張碓駅」。
 険しい海岸のがけ下にあるという駅。
 危険だという駅。
 床屋さんのマスター曰く「魔物が出る」という駅。
 喫茶夜の部のマスター曰く「国道から、てくてく歩いていったよ」という駅。

 というわけで、地図では確認したのですが、実際にどういう障害があるか調べて見ることにしました。
 障害の様子を見るだけなので短パンにサンダルという超ラフな格好です。
 
 昼に近い午前中、張碓トンネル(道路)の出口から少し離れたところから、砂利道の急坂を車で降りる。
 後ろから普通乗用車が付いて来る。こんなへんぴなところに車が来ること自体とても感じが悪く、退避した。抜いた車はお構いなしに走っていく。
 他人が走った後は楽なのでどんどん進む。ついたところは 廃採石場の事務所。抜いた車はその事務所の手前の道を曲がっていなくなってしまった。
 
 私の車を廃事務所に停め、どんどん歩く。草の多い砂利道を歩く。やがて、砂利道が土道になり、直径20センチぐらいの石がごろごろある海岸線に出る。
 遠くには使わなくなった桟橋が・・・あるのですけど釣り人がいっぱい。
 「人いっぱいジャン」と呆れながらその横を歩いていく。

 石を過ぎると土と草むらのの獣道。そこをどんどん進むと採石場で使われていたらしい巨大な重機が放置されていた。整備したら使えそう。
 
 そのまま進むと張碓トンネル(線路)の入り口に出た。駅のホームからの距離は10メートル。
 電車の隙を見て線路脇を歩いて・・・
 
 ・・・着いちゃいました。_| ̄|○  鬱だ折ろう...
 短パン、サンダルで余裕でした。もうビックリΣ(゜Д゜;エーッ! です。
 
 今回で危険だったのは
 ①駅のホームに行く10メートル。
 ②駅のホームの幅が2メートルもないので通過電車に近く、恐怖がある。
 ぐらいでしょうか。ネットで到達困難と書いてありましたが晴れた日に駅のそばに行くだけならハイキング気分でいけますね。でも十分気をつけないと困りますけどね・・・。
 
 当然、駅の写真撮りまくりです。
 

〈メモ〉
 ・列車は人がいると汽笛を鳴らして減速して通過します。しかもその後の列車はあらかじめ減速してきます。多分一斉指令が出るんだと思います。
 ・この駅で交差する列車もあります。片方だけ気を止めていると反対側からも列車が接近していてビックリします。
 ・ホームが狭いです。列車通過時にホームが海に飛び出している広い所があり、そこへの避難が必要です。
 ・近くの張碓トンネルの列車接近警報が鳴りますが、上り下りとも似た音なので、同時に列車が来てもわかりにくいです。列車が通過しても警報が鳴り終わるまで動かないほうがいいでしょう。突然反対側から列車が来たら危険です。
 ・防波堤の下の海岸線沿いを歩くことも可能ですが、10メートルほど波がかぶるところがあり、(波にさらわれる危険:回避できない>列車にひかれる危険:回避できる)であるので線路沿いがいいかと思われます。
 ・採石場のがけ下や海のそばを歩きます。天候には十分注意し強風時、大雨時、海が荒れているとき、積雪時には行かないほうがいいです。一番の障害は天候です。波にさらわれる、石が落ちてくるなどの危険です。そういう危険は晴れた日に行くと回避できます。
 ・これを見て思ったよりも簡単に行けるとは思いますが、駅自体が普通の駅よりはるかに危険(ホームが狭い)です。休止だという理由がわかります。
 ・複数での行動がいいです。安全確認の向上、何かあったときの対処がしやすいです。
 ・行動は自己責任でお願いします。安全のため情報は提供しますが責任は負えません。

 
 今度は友人4人ほどで行くことにします。